剣が君 for V 君と生きる道を目指して(九)

螢の君・幸魂エンド&後日談を見た後、剣・荒魂エンド&後日談を見ました。
まず、幸魂エンドは正に一番幸せな結末って感じでした。
人と鬼が対等に共存していける世を作るため日々王として任務に励んでいる螢。
香夜の父にもちゃんと認めてもらってから香夜と一緒になりたいから
ほぼ無理に近い山吹千本を成し遂げたところとか
螢の誠意が伝わってきてよかったです。
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まっすぐで面倒見も良い螢だからこそ実彰やかむろも手を貸してくれただろうし
血の気が多くって怒りっぽいところもあるけど人柄もいいんだよね。
吉備国の鬼ノ城で祝言を挙げる時も式にて
お松ちゃん、かむろ、香夜の父、鼓や七重、呉葉、螢の祖父母達に
祝福されているシーンとか嬉しかったです。
特に七重と鼓がちゃんと幸せになれてるのが初めてだから嬉しいぞ!
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呉葉も恋仲だった侍と婚姻を認められたようだったので
少しずつ人と鬼がわかりあえる世が築き上げられていきそう。
まだ互いに蟠りは多そうだけど…。
鬼族も刀狩りされているから人間に立ち向かうすべもなく
ただ一方的に村を焼かれたり殺されたりしていたようだし、
一方では左京のように鬼に家族を殺される人間もいるようだし難しそうだ。
螢も幼少期に人間に家族を殺され、ほぼ左京と近い境遇だったと思うけど
左京と違うところは復讐ではなく共存の道を選ぼうとした事だよね。
鬼である事を隠して、御用聞きとして江戸の町を守っていたし。
螢はあんなに御前試合に必死になっていたけど
自分一人で力でなんとかするという道よりも
鬼と人とが手を取り合えるようにまず自分の事からどうにかしようと
考えた結果に君ルートではこうなった。
もしかしたら剣ルートの五話に入ったら
そのまま御前試合に挑み続けるかもしれないなあ。
そういや、螢の正体はやっぱり鬼でしかも温羅直系の子孫であり王族でした。
天国の流れを汲む武家の当主に、お殿様に、王様に…。
…もうここまできたら神様が出てきても驚きませんよ!
荒魂エンドは………、
螢が御前試合で優勝し、五剣の一つ「童子切」を授かり、
家光に刀狩り令の廃止を願い出てそれも聞き入れられたのに
最後は報われない結末となってしまいました…。
やっと悲願は叶ったのに、結局それは螢一人でなんとかしようとして
自分一人では身に余る事をしてしまった結果だったんですよね。。
途中まではかなり順調に進んでいたのになあ。
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追われていた鬼と花魁のカップルを助けようとしたが
それは鬼が一番刀になった事を良く思わない辰影が仕組んだ罠だった。
螢が同族である斬鉄達を捕らえた事が仇となってしまい、
螢の本当の願いは理解されておらず皮肉な事にも同族に刺されて殺された。
後味が悪すぎてこのエンドは寒気がきたというかゾッとしたというか。
剣ルートでは呉葉登場のくだりも一切なかったし、
七重と鼓は奉行所に引き渡されていたりと君ルートの時にあった
「愛」が欠けていた感じでした。
確かに香夜と螢は想いあっていたけど他人の行動に気付かされるとか
そういう事がなく一人で突っ走ってしまった辺りが違ったのかな。
あと、君ルートの時は螢が鬼だということを知る者は香夜と香夜父だけだったが
剣ルートでは御前試合の際に斬鉄によって
公衆の面前に鬼だという事が曝されてしまってから話が進行していきました。
後日談では螢の死から一年後、香夜は唯一螢の形見だった
童子切を返上する事を決意し、うやむやになってしまっていた
刀狩り令の廃止をもう一度願い出た。
香夜は螢の想いを未来に繋いでいったけど
そんな事よりも螢に隣で笑っていて欲しかったというのが切なかったなあ…。

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