日記力 『日記』を書く生活のすすめ(Kindle版)
【著】阿久悠 【レーベル】講談社+α新書 【初版発行日】2003/6/1
「学園天国」「どうにもとまらない」「S・O・S」「津軽海峡・冬景色」等
昭和歌謡に疎い私でも知っているくらい有名な曲を手掛けている作詞家の阿久悠氏による著書。
最近は毎日日記を書けているのでもっとモチベーションを上げたいなと思い
この本を読む事にしました。
けど病院での待ち時間に一冊読んだのでそこまで集中して読めなかった…。
著者も最初に断りを入れている通りハウツー本やマニュアル本等の日記術の本ではない。
自伝でもなく著者独自の日記の書き方によって日本社会を見つめている感じ。
世間で何があったというニュースを自分の目で見て書き留めて
自分の言葉で振り返る事が出来る信用できる物という風に使ってる。
エッセイ的な自分の内面と向き合ったり行動を記録したりするものではなく
自分でも言っていた通り客観性のある日記。
人生を振り返っていたもののこの本が自伝という訳でもない。
(けど日記を書き始めたきっかけは革張りの立派な日記帳を貰ったことで
そこから23年日記を書き続けているというエピソード等はある)
オリジナリティのある日記を書く為に「日記憲法五ヶ条」というルールを定めたらしい。
そして出来たのがアンチロマン日記だ。
世界情勢から国内の事件、スポーツの結果から記憶に残る言葉、
それから自分の考えと行動までを同格に書く。
興味のアンテナに引っかかったものを感傷的な記述は避け、1日1ページに収まるよう選考して書く。
っていうか2003年の時点でも「昭和歌謡ブーム」が起きていたんですね。
定期的に起こりますね昭和歌謡ブーム。ちょっと前には寅さんブームもあった。
ブームにしたくてメディアが印象操作してるのかもしれませんが…。
この「すべてをファッションにする日本人」のページで
阿久さんが昭和歌謡をこう評価して欲しいという部分が見えた。
メロディにも昭和歌謡ブームの人気の理由はあるんだろうけど
歌詞はどこがどう好きって言葉を選びやすそう。
メロディってなってくると専門用語がわからないと表現が限られると思う。
私はこの本を読み終わったあと「あんでぱんだん」のHPを見に行ったりと
阿久さんに興味が湧きました。
(2024/2/15読了)