剣が君 for V 君と生きる道を目指して(一六)

鈴懸の剣・荒魂エンド&後日談と、剣・奇魂エンド&後日談を見ました。
個人的には話の流れは剣ルートの方が好みでした。
剣ルートでの第五話からの展開は、妖怪退治をする侍達とそれに怒る妖怪を見て
鈴懸は妖怪退治をやめさせるために侍の元へまたしても意見を言いにいった。
けど人間の世界でのルールや江戸で生きていくためには権力に屈するしかない現状。
鈴懸は偉くなるために御前試合を勝ち進んでいこうとする。
けど、鈴懸に嫉妬した神威は香夜を連れ去って暴力を振るい、
香夜を人質にとることで鈴懸に試合を棄権させようとした。
その一件により鈴懸は「勝つことばかりにこだわっていたらいつか大切なものを見失い、
今までの自分でいられなくなるんじゃないか」という気持ちと
一番刀になって妖怪退治を止めたいという気持ちの間で迷う。
神威は香夜と初めて出会ったときはすぐに怪我の手当てをしてくれて優しい人だったのに
今では嫉妬に囚われて木霊の姿も見えなくなり、
自分よりも弱い存在である香夜には暴力を振るい、
どんどん堕ちていっている様が哀れであり可哀想だった。
剣ルートでは「故郷に帰って修行しなおす、もう二人の前には姿を現さない」
と悲しい別れではあった。
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今回は孔魔壇で数珠丸を手に入れ、その力で常夜への歪を閉じたけど
これこそが「数珠丸で日の本を救う」っていうお告げの事だったんだろうか?
君ルートの時と違って高尾山に数珠丸を置いてくるのではなくちゃんと
家光に返上した上で御前試合で優勝し自分の力で数珠丸を手に入れた。
決勝のあとに実彰と剣を交えていたが決勝戦のあとにだとExステージっぽいですね。
っていうか実彰と戦って勝っちゃうなんて本当に鈴懸は強いんだなあ。
実彰は剣聖らしいけど大典太本人ではないよね?
鈴懸は一番刀になり、しかも家光の懐刀になるという大出世を果たした。
香夜に会える時間は本当に減ってしまったけど
鈴懸は妖怪と人間が憎しみ合わない未来のためにも頑張っている。
医者としての道よりも剣の道を選んだって感じだった。
…これが鈴懸の生きる道なんだなあ。
まあ幸魂でも荒魂でも両方とも結末後は忙しく働いているイメージが強いです。
奇魂エンドでは、鈴懸はまっすぐな生き方を貫いた。
自分の命と引き換えに人と妖怪が争わずに済む未来へと繋げていった…。
妖怪を庇って死ねるっていうのは鈴懸が前章でも言っていた通り
どの命も皆平等に尊いって思っている事を身体を張って証明したようなものですよね…。
御前試合の決勝戦前におびただしい数の妖怪が森から町へとやってきて、
まさに前面戦争になる寸前だったが鈴懸は妖怪も人も傷つけることなく
本当に説得だけで江戸を平和へと導いた。
ここで数珠丸を使わなかったところにもちょっと安心しました。
やっぱり最初から最後まで鈴懸らしかったなあと…。
普段落ち着いているマダラが鈴懸の死を悲しみ泣いていたところには泣けました(;;)
鈴懸がいなくなってから毎日悲しんで暮らしていた香夜は
高尾山にてひと時だけ鈴懸と再会する事ができた。
鈴懸の、
「僕は大地に還って、木々になり、風になり、いつだって君の傍にいる。
 だから、どうか生きて、幸せになって。
 僕は君の笑顔が一番大好きなんだ。」

っていう言葉が良かった。
香夜が前を向いて生きていけるような言葉を最後に残すところが。
鈴懸が矢を受けて倒れた時は最後の最後で香夜に想いを伝えて、
香夜が想いを伝える前に逝ってしまったのが切ないと思っていたけど
後日談がせめてもの救いになったなあ。。

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