【読】手帳と日本人

基本的に新書は知的好奇心を満たす為か
生きていく上でのヒントを得たくて読んでます。
けどあくまでもその当時の情報や考察であるという事を
忘れてはいけないなぁとも思った。
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手帳と日本人
私たちはいつから予定を管理してきたか
【著】舘神龍彦 【レーベル】NHK出版新書 【初版発行日】2018/12/10
『手帳の歴史を辿ると、日本人の時間感覚、仕事観、精神史が見えてくる』
帯にも書かれている通りそういう内容の本でした。
元々は共同体(国家・社会)から与えられるものだった手帳は
それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶ程に多様化した。
「現代における手帳はライフスタイルの多様化を
 これ以上なく反映する鏡ともいえる」(120頁)
と、あるように
手帳が会社と社員の結びつきを象徴していた為、
平成不況による終身雇用の崩壊が年玉手帳がなくなっていく事に関係していたり、
その後のカリスマにあやかる有名人手帳&神社系手帳等自己啓発系手帳の人気、
「こういう使い方もできますよ」という自由度の高いほぼ日手帳の登場、
朝活手帳や夜勝手帳等自分のライフスタイルに合わせる事が可能な程
今の日本には様々な手帳が存在するというところに行きつく。
シャア専用手帳とか初めて知った…。
スマホでのスケジュール管理は便利そうだけど
フォーマットに細々と時間等入力したりするのが面倒くさそうなので
当分はNOLTYクレスト1を愛用すると思います。
176頁の勝間和代現象のくだりは笑ってしまったw
真面目に時間削減し、知的生産性を高めようとしてるんだろうけど…。
とりあえず1万円札を見たら「手帳ありがとうございます」と
時折思い出すようにしようと思う。
(2021/3/11読了)

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