綿森ルートをクリアしました。
今まで葵は自分の為ではなく大切な人の為に明日を願ってきましたが
今回は今まで積み重ねてきたものもあり
少しずつ葵の心境にも変化が現れてきていたところを
今度は葵が自分の為に明日を望む事が出来るようにと
綿森が背中を押してくれた事もあり、
葵は「明日がくればいいのに」と思えるようになりました。
科学部以外に居場所なんてないと思っていたけれど、
母が葵にどんな思いを抱いていたかを知り
母と分かり合おうとする努力をしたり
クラスでは自分と趣味が合いそうだけれど
話しかける勇気を出せなかったところを
自分から話しかけて友達になれそうだったりとか。
特に浅浪先生から母の話を聞いたり、母の手紙を読んだり、
その次の朝の葵の行動だったりとその一連はかなり泣けました。
綿森ととてもよく似ていた為ツリーを起動させてしまった事や
葵の「明日を迎えたくない」という想いがある限り
ループは止まる事がないという事なども明かされたり、
綿森の生い立ちなども明かされたりと疑問が解消されていくので
ついついどんどん読み進めてしまいました。
LRCがなかったのは残念だけど凄く良いルートでした。
今までのルートでの科学部員との思い出が無駄になっていなくて
葵の気持ちの後押しをするものとなっていた事も良かったです。
それにしても葵が科学部に入部する確立が1割だという事には驚きました。
綿森も綿森で唯一の友達だった健太郎は自分を恨んでいない事を知ったり、
父の件で自分を恨んでいるであろう部長ともわだかまりがなくなったり
最後の科学部で過ごす7日間とか色々と救われたんじゃないかと思いました。
部長が「数千年もの間科学部を見守ってくれてありがとう」
と言ったのも泣けました。
綿森の事を知ったら数千年も記憶を保った状態で1年ループと
1日ループを繰り返していたのはかわいそうだと思いました。
けど数千年も葵の事を見守ってきて「大好きだよ」と言うのには
そこにどれだけの想いがこめられているんだろうと思いました。
ループを停止する前もこんなに色々と詰まっていたのに、
ループを停止してから今までの記憶を失って
1年前へと時間が巻き戻ってからの7月29日がとにかく良い展開すぎて…。
綿森がいなくならない上に奇跡のような事が起きて、
科学部最後の7月29日をフルメンバーで迎える事が出来て嬉しかったです。
記憶喪失後も母とも互いに歩み寄れていい関係を作っていけているし、
クラスにも少しずつ打ち解けていけているようだし
ちゃんと葵にも居場所があって科学部がなくなっても
明日には希望があると思える前向きな気持ちになっていた事が
今までと比べて大きな変化だったので
とても良い気持ちで最後を迎えられました。
もうここまでいくと綿森は奇跡の力を使いきっていそうなレベル。
ツリーから解放されて普通の人間になっていそうな気はしますが…。
綿森の奇跡の力が関わっていてもおかしくありませんが
葵や科学部の強い想いが今の世界を作り出したと信じたいかもしれない。
エンディングを見た後眠ろうと思いましたが、
目を閉じても脳内でツリーの歌声を聴けなかったあとの
7月30日になったばかりの状況で綿森との会話やストーリーが
するすると進んでいく映像が浮かんでいました。
内容は覚えていないけどずっと脳内で「夏空のモノローグ」も流れていて
いつ寝たのかもわかりませんが気付いたら朝になっていて、
朝になってもずっと科学部とのやりとり的なのが
脳内で流れていてやばかったです。
精神へのすりこみがやばい…。
それほど綿森ルートの余韻は凄かったのだと思います。
けどはじめからやり直したらまたループのある世界へ逆戻りしてしまうのかなあ。
個人的にはまだやっていないLRCが気になるのですが…。
ここですっきり終わりにしたい気もするけどどうしようか悩むなあ。