七周目終了。秋兵エンディングを迎えました。
プレイ時間は約5時間半。
秋兵さんの話は参謀総長である父との「家族の絆」を主軸に置いたものでした。
「父は家族の事を軍の道具としか思っていない」というところから始まり、
物語が進むにつれて父との思い出が蘇り、
強兵計画を知ったあとはもう一度「家族の絆」を信じて本音をぶちまけてみたり…。
最初は「面白い子」で始まった梓との関係も秋兵の中では
どんどん心の支えになっていき、父に拒絶された夜会や朱雀との戦いを経て、
これからの事を思うと不安で、
梓のあたたかさにすがりたくなり告白してしまうまでになった。
「僕の苦しみを同じ目線で分かち合おうとしてくれた君が
どうしようもなく愛おしくて…」という。
梓の方は秋兵の事をこの告白まで恋愛の相手として
そこまで意識していないところが良かった。
このルートは恋愛で突き動かされている感じではないところとか結構好きでした。
なんといっていいか難しいですけど、
「好き!」という気持ちが突っ走っているのではなくて
「大切な人の家族を取り戻すために」っていう
真心的なのが良かったっていうか…。
今まで父の言いなりに生きてきて、自分の恋愛すら自由にならない程の秋兵が、
たった一人の家族の事を諦めようとしている秋兵が梓に出会った事で
変わっていこうとするところとか良かったですよ。
蠱惑の森メンバーの絆も強いですが、
帝国軍側(有馬、秋兵、九段)の絆の強さも終章では感じられて良かった。
しかし、とにかく序盤から中盤辺りにかけて秋兵の台詞まわしが
いちいち芝居がかっていて砂糖菓子のように甘かった。
正直胃にきましたよ(ぇ
よくこんな台詞がポンポンでてくるなあと関心する。
けど思いやりがあって凄く優しい人ですよね。紳士だし!
泥で汚れた梓を上質なハンカチで拭いてくれたり、
部下の薬の横領の件も総長の息子である秋兵が
かぶることで処罰を免れるようしむけたり。
甘いけどチャラチャラして女好きというわけでもなく誠実なのも個人的には好き。
秋兵に関してはヴァイオリンが得意らしいので
本当は演奏家になりたかったけど父の意向で強制的に軍人になったから
反発心があるとかそんな感じになると思っていました。実際違いましたが;
ヴァイオリンのエピソードで、
”子供の頃には横浜辺りの音楽学校に入ろうと思っていた”と言っていたところでは
コルダかな?と思った。
シベリア好き、村雨のファン、太鼓でも発揮される音楽の才能、
花火大会の時のノリの良さ、夜間動物園…秋兵に関する事は色々あったなあ。
エンディングでは梓と幸せそうな家庭を築いていて良かったです。
これから父の犯した罪を背負っていくという悲壮さよりも
幸せな雰囲気の方が前面に出ていて安心した。
正直途中までは「これもしかしたら梓のいた世界へ一緒にいくんじゃ…?」と
思いもしたけど強兵計画の事、鬼との共生の事など色々な問題や、
助け出した父を全て投げ出して梓と一緒の世界へ行くなんてないよね。。