【読】六番目の小夜子

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六番目の小夜子
【著】恩田陸 【レーベル】新潮文庫 【初版発行日】2001/2/1
書店で見かけてカバー裏表紙のあらすじが面白そうだったので購入してみた。
昔NHKでドラマやってたのは知っているけど見た事はなかったです。
地方の進学校に伝わる奇妙な伝説。
三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が見えざる手によって選ばれる。
十数年に渡り、続けられてきたこのゲーム。
「六番目のサヨコ」が誕生する今年、美しく謎めいた転校生「津村沙世子」が現れた…。
…という感じの内容です。
結論を言うと面白かったです!
夢中になって読みました。春の章で気になっていた『彼女』が判明してから
犯人探しにばかり思考が囚われないで楽しめた。
基本は三年十組で過ごす1年間の青春ストーリーって感じなんだけど
そこに「サヨコ」というオカルト要素が存在しているので
ただの青春ものでは終わらない緊張感がありました。
「サヨコ伝説」について調べる秋。
雅子、由紀夫、沙世子の四人でつるんでいる事が多かった。
他にも学園祭実行委員長の設楽、かわいい美香子、面白キャラ溝口など
個性的で重要な役割を持つキャラクターが存在していて
脳内でアニメ化させつつ楽しみました。
雅子と由紀夫は順当に両想いを成就させていくけど
沙世子と秋の静かな戦いっぷりにもドキドキしました。
若干対立しているけどお互いに認め合っている感じ。
楽しさが恐怖へと変わった夏休み、学園祭の全員参加の劇、
炎に包まれる部室…等々ドキドキする内容が多くて最後まで楽しめた。
黒川先生は青春の為の舞台を用意する係みたいなものかな??
(2021/3/4読了)

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